GRUMMAN TBF/TBM  AVENGER

ダグラスTBDデバステーターの後継雷撃機として1941年初飛行した本機は、大きな収容力の有る太い胴体を生かして、旋回球形銃座や魚雷が完全に収まる爆弾倉を持ち、雷撃、爆撃、急降下爆撃など、様々な用途に使用可能な万能機であった。ミッドウェー海戦後は数を生かして戦果を挙げ、特に1945年7月、98機のアベンジャーを含む280機の航空機によって戦艦「大和」の撃沈を果たし、真珠湾の仇討ちを遂げ、その名のとうり復讐者(AVENGER)となった。イラストはGM製のTBM-3。 

線が細くひ弱な印象の先代デバステーターに比べると、アベジャーはグラマン伝統の力強さを感じます。なんといっても魚雷と回転銃座を収容する太い胴体はこの機種を特徴付けています。
魚雷を胴体内に収容するメリットはもちろん空気抵抗の減少ですが、胴体を太くして構造重量や表面抵抗の増大と比較してどれだけメリットが有るのでしょう。他国機、天山もバラクーダーも胴体下に懸架していました。太い胴体と強力なエンジンの組み合わせ、これもグラマンのお家芸ですね。


発動機:ライトR-2600(1600馬力)最高速度:414km/h、航続距離:4320km 総重量:7214kg 武装:7.62mm胴体固定機銃X1 12.7mm上方旋回機銃X1 7.62mm下方旋回機銃X1 総生産機数::9081機   乗員:3名
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