Douglas A-1H Skyraider
複座艦上爆撃機XBTDの出来が凡庸だったため設計者エド・ハイネマン技師は海軍に対して別の設計案を一晩でまとめ、海軍もこれを受けて試作を発注。1945年3月に初飛行した機体は優れた性能を発揮した。構造重量が増す爆弾倉を廃止し、兵装はすべて主翼パイロンに取り付け、胴体下と側面の外板をエアブレーキとするなど機体構造の簡略化を図り、頑丈な機体構造と兵器搭載量の多さ、高い信頼性により、朝鮮戦争およびベトナム戦争での対地攻撃機として活躍。レシプロ攻撃機の完成形としてジェット機が登場後もしばらく使用され、航空史に名を残す機体となった。
発動機:ライトR-3350 空冷星型18気筒 2700hp 全備重量:7257kg 武装:20mm機銃x2、爆弾など3.1t
ライトR-3350やP&W R4360などの大型レシプロ単発機が数多く開発されましたが、どれもその強力なエンジンパワーを生かしきれず凡庸な機体となってしまいましたが、XBTDでの経験を生かしエド・ハイネマンはレシプロ単発攻撃機の決定版ともいえるこのAD(A-1)スカイレーダーを開発しました。頑丈な機体構造、主翼下に配置した多数の兵装パイロンなどの機体構成コンセプトは、以降の対地攻撃機の基本構成となりました。
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