de Havilland DH.110 Sea Vixen

ベノムをベースにした全天候艦上戦闘機。主翼を後退翼に変更し、全天候性能を満たすためのレーダー手席を胴体内右側に設けたためオフセットして設置された操縦席と、二本のテールブームで支えられた尾翼が特徴。空軍向けに開発が進められたが、1952年のファーンボロエアショーで空中分解事故をおこし空軍の契約はキャンセルとなるものの、海軍により艦上機として採用、1959年から1972年まで使用された。実戦参加する機会はなかったが、中東、東アフリカなどでの警戒活動で活躍した。エンジン:RRエイボンx2 最大速度:マッハ0.91 乗員:x2

実機はDuxfordやSouthamptonで見ましたが、バンパイア、ベノムの流れを汲んだ双テールブームが特徴の機体は、双発複座、後退翼となり機体は巨大なものとなっています。正面から見るとよくわかるのですが、操縦席は左にオフセットしていて視界は狭く、全天候機の本機が夜間荒天時、この窓をとうして見える狭い甲板を目指して降りたパイロットの緊張がわかるようでした
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