Gloster Sea Gladiator MK.U

1934年に初飛行した空軍のグラジエーターをベースとしたイギリス海軍最後の複葉艦上戦闘機。当時としては強力なエンジン、ブリストル・マーキュリー空冷星形9気筒840HPを搭載し400km/hを超える高速性能を持ってたこともあり、当時新型機の開発が遅れていた海軍が艦上戦闘機として採用、1938年から空母へ配備するものの、メッサーシュミットBf109には到底対応できずすぐに退役させてしまう。マルタ島での対イタリア戦では少数機ながら活躍を見せた。

構造は鋼管フレーム一部金属+羽布張り、日本では全金属低翼単葉の九六艦上戦闘機がすでに前年から生産され、アメリカでは全金属製ながら複葉のF3Fだったことを考えると、一世代前の機体と言わざるを得ないが、複葉ながら密閉風防を採用するなど、低翼単葉への橋渡し的な位置づけの機種であることを感じさせる。

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