Hawker Sea Fury FB.11

ホーカーではタイフーンやテンペストより小型な機体で高出力のエンジンを搭載した戦闘機の開発を開始。機体構造はそれまでの鋼管フレームからモノコック構造とするなど軽量化をはかり、エンジンにはテンペストMk.Uで採用された大馬力のブリストル・セントーラスを搭載した。1944年にRAF向けフューリーの試作機が初飛行するものの、大戦には間に合わずフューリーはキャンセルとなる。海軍向けシーフューリーは1945年に初飛行しシーファイアに代わる艦上戦闘機シー・フューリーとして採用。朝鮮戦争では頑丈な機体を生かした対地攻撃機として活躍しMig-15の撃墜も記録する。1953年までにジェット戦闘機シーホーク、アタッカーなどと交代した。エンジン:ブリストル・セントーラス空冷星型18気筒2,480 hp 自重:4.2t 最大速度:740km/h 固定武装:20mm機関砲X4

タイフーン、テンペストとあまり良いところの無かったホーカーの大馬力レシプロ戦闘機ですが、このシーフューリーになってホーカーもやっと重い腰をあげて機体構造にモノコック構造を採用するなど洗練され、その頑丈さを生かして戦闘攻撃機としても実績を残しました。戦後にエアレーサーにも使用され、イギリスを代表する最後のレシプロ戦闘機ともいえます。
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