Hawker Nimrod MK.U

1931年に初飛行したイギリスの艦上戦闘機。それまでの主力戦闘機フェアリー・フライキャッチャーの代替として開発され、しばしば空軍機のホーカー・フューリーの海軍機バージョンと思われるが、似て非なる別の機体。エンジンは双方ともにRRケストレル水冷V12気筒525Hpで、各寸法はフューリー(全長:8.17m全幅:9.14m全高:3.1m 自重:1.2t)に対してニムロッド(全長:8.1m全幅:10.3m全高:2.8m自重:1.3t)と微妙に異なるが、数年先に完成したフューリーをベースとしたことは間違いないと考えられる。フューリーの主翼が直線翼なのに対して、ニムロッドは外翼に後退角がつけられているのが外観上の大きな相違で、これは着艦時の下方視界の改善が主目的と思われる。またニムロッドには当時空母に着艦制動装置が設置されはじめたため、着艦フックが装備されている。名機ホーカー・ハート一族の一員として1930年代のイギリス海軍を代表する戦闘機である。

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