McDonnell FH Phantom

アメリカ海軍初のジェット艦上戦闘機。大戦中の1943年、アメリカ海軍はジェットエンジンを装備した艦上戦闘機の開発を、量産機の生産に追われておらずリスク分散と既成概念にとらわれない設計を期待して新興航空機メーカーのマクダネルに対して命じた。開発中のウェスティングハウス軸流ターボジェットエンジンの搭載を検討し、小推力のため6発、8発案なども検討されたが、新型エンジンの開発により最終的には翼付け根への双発となった。1945年3月に当時の名称のFD-1として制式採用となり1947年から配備されたが、性能的に優れた他機種の登場により練習機として使用された後、1953年に退役した。
発動機:ウエスティングハウス J30-WE-20 ターボジェットエンジン(推力 726kg)2基 最大速度:771 km/h(海面高度)武装:12.7mm機銃X4

後のバンシー、デーモン、ファントムUに繋がるお化けシリーズ一号機ですね。
海軍が当時まだ未知数で新奇のジェットエンジン搭載艦上機を、グラマンなど当時のメジャーメーカーではなく新興会社マクダネルに開発を命じたのはうまい裁量だと思います。

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