Supermarine Dumbo

第二次大戦時、イギリス海軍の雷撃機はソードフィッシュと後継のアルバコアの複葉旧式機しかなく、この後継となる単葉の新型機の開発が急がれた。要求仕様には雷撃に加え急降下爆撃能力も求め、これにスーパーマリンとフェアリーが応じた。スーパーマリン案は単葉ながら固定脚であったが、艦上機としての低速飛行性能を向上させるため、主翼を前桁を軸に後部を下げる、取り付け角度可変機構を採用した。しかし当時スーパーマリンはスピットファイアーの改良、生産に追われていたため開発は遅れ、一号機の初飛行は1943年になってしまい、先行して完成したフェアリー案がバラクーダとして採用され、ダンボは開発中止となる。 発動機:RRマーリン32 水冷V型12気筒

この機種のイラスト制作は資料が少なく難儀しました。スピットファイアーの改良生産に追われながらの開発とはいえ、なんとも冴えないシルエットの機体です。冴えない外観ながら、主翼取り付け角度可変というF8のような機構が有ったとは、びっくりです。 


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