Beechcraft H18 Japan Airlines Trainer

昭和40年代、日本航空の大型ジェットの導入が急速に進む中、パイロットの養成も急務となった。パイロット基礎訓練機の候補としてDC-6B、ロッキードジェットスター、ビーチクラフトH18があげられ、それぞれ比較評価されたが、結局決定的な差が見つからず、コスト的に安いこのビーチクラフトH18に大型ジェット機並みの装備を施し訓練機とすることになった。計器は727に似せてロラン、ILSなどが装備され仙台乗員基礎訓練所を中心に配備され、数多くのパイロットを育成した。

ビーチクラフト18シリーズは1936年に初飛行し戦後も数多くのバリエーションが生まれるが、このHシリーズが最後のバリエーションとなる。本来尾輪式であるが、ボルバー社が前輪式改造キットを開発し、多くの機体が前輪式に改造された。翼は鋼管溶接構造の桁を持ち、胴体はセミモノコック構造、動翼は羽布張り。

発動機:P&W R-985 450hpX2 運用自重:2699kg 最高速度:380km 
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