Supermarine Attacker FB.1

1944年、英空軍は戦闘機を想定した実験用ジェット機の開発要求に対し、スーパーマリンはスピットファイアーベースのスパイトフルをジェット化し層流翼化したType392の開発を進めた。Type392は層流翼の失速特性が悪く開発が遅れた事と更に高い性能を要求した空軍の発注はキャンセルされ、ベントラルフィンを装備するなど改良をした海軍向けのF.1アタッカーのみが生産され、1952年戦闘爆撃型のFB.1から空母に搭載された。尾輪式のため高温のジェット排気が飛行甲板を痛めるなど、レシプロ機ベースの機体構成が問題となり、1955年には前輪式のホーカー・シーホークと交代、朝鮮戦争などの実戦投入はされず1957年に退役となった。
発動機:ロールス・ロイス ニーン MK.3 ターボジェットエンジン(推力2313kg) × 1 最大速度:949 km/h 武装:20mm機銃X4

スパイトフル(シーファング)ベースの尾輪式という事もありますが、当時各国初期のジェット戦闘機の中でも、もっともレシプロ機の面影を残した機種の一つだと思います。

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