中島 -431式戦闘機「隼」2型甲

軽快な97式戦闘機の後継としてその格闘性を維持しながら更に性能向上を図るという陸軍の要求に基づき開発され昭和14年に初飛行したものの、陸軍の評価は97式戦の格闘戦性能にこだわるあまり、より大型な本機の評価は低く制式採用は断たれたかに見られたが、戦線の拡大により航続距離の大きな戦闘機の要求が高まり、また垂直面での空戦性能は97式に勝る事が認められ、昭和16年に1式戦闘機として制式採用となった。大戦後期の水準としては貧弱な12.7mm機銃2門という武装と最高速度も不足していながら、優れた操縦性と信頼性の高さ、整備性の良さ、から陸軍戦闘機の中核を成し、働き馬のごとく各戦線で終戦まで使用され総生産機数5751機は零戦に次ぐ日本の戦闘機としては第2位の生産数となった。映画「加藤隼戦闘隊」によって「隼」という名前とともに一躍有名となり、陸軍の代表的な戦闘機として広く親しむこととなった。

全長:8.92m 全幅:10.84m 最大速度:515km 航続距離:1620km 武装:12.7mm機銃X2 発動機:中島ハ-115 1130hp

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