Boeing KC-97G

 B-29の主翼、尾翼の基本設計と胴体の一部を利用し、エンジンをR-4360にした民間型B377ストラトクルーザーを原型に軍用型にしたのがC-97である。胴体後部下面に空中給油ブームを装備するブリスターを取り付け、KC-97空中給油機とした。このフライング・ブーム方式の空中給油装置は本機で開発された。KC-97はKC-135が登場するまでの間、戦略空軍の核戦略政策にうまく合致し民間型のB377が総生産機数56機だったのに対して、C-97シリーズとして総計888機量産された。空中給油装置を取り外し、輸送機としても使用され横田基地でもよく見られた。
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