Douglas DC-7C

ターボコンパウンド形式の強力なライト製R-3350エンジンを装備したロッキードL-1049スーパーコンステレーションはDC-6Bより速度、航続距離も優れ、これに対抗するアメリカン航空の要求で、DC-6Bをベースに、同じエンジンを搭載し、胴体を約1m延長し開発されたのがDC-7である。性能的には当初の目標を達成したものの、複雑なターボコンパウンドエンジンの騒音、振動の多さと信頼性の低下は経済的にはDC-6Bに劣った。しかしジェット機が登場するまでの間、長距離国際線の花形機としてレシプロ旅客機時代の最後を飾った。DC-7Cはパンナムの大西洋向かい風横断の要求に答えて開発され、「seven seas」の愛称が与えられ、日本航空でも同機を1958年2月に就航させ、計5機を保有しジェット機の導入までの時期を補った。

エンジン:ライトR-3350ターボコンパウンド 18気筒 3400hpX4 巡航速度:550km/h 航続距離:7450km 生産機数:34機  乗員:3〜5名 乗客:48〜72名 初飛行:1953年

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