三菱 3MT2 十三式3号艦上攻撃機

大正13年に制式採用となった大戦前の日本海軍を代表する艦上攻撃機。日本での艦上攻撃機の基本を完成させた機種です。
前任で三葉の一〇式艦上雷撃機が性能的にも艦上機としての取り扱い上にも問題が有り、前号紹介のクックーなどを参考にして折り畳み可能な複葉として、一〇式同様、この一三式もイギリス人技師ハーバート・スミスにより設計されました。まだ日本独自の航空技術が成長する前の機種です。
実用性と操縦性に優れた事と、後継の八九式艦上攻撃機の性能が今一つだったこともあり、昭和8年までの間、各型合計で当時としては大量の440機生産され、上海事変では三式艦戦とともに日本機として初の空中戦を経験しています。エンジンは三菱ヒ式水冷V12気筒450Hp 

このページに掲載されたイラストおよび写真の著作権は作者であるnagに属します。無断転載を禁止します。All Right reserved by nag(2015)