Mitsubishi  1MT1N  一〇式1号艦上雷撃機

大正7年度、海軍は三菱に日本海軍初の空母鳳翔に搭載する艦上雷撃機の開発を命じた。これを受け三菱はソッピースからハーバード・スミス技師らを招聘し開発にあたった。この時に同時に開発された十年式艦上戦闘機、十年式艦上偵察機とともに十年式トリオと呼ばれることも有る。重い魚雷を搭載し短い飛行甲板から発艦に必要とする翼面積を確保することと、狭い甲板での取り回しを考慮し横幅小さくする必要性から、艦上機としては異色の三葉式を採用した。大正十一年に初飛行した機体は飛行性能、搭載能力も良く制式採用となるが、三葉にしたため全高が4m以上となり空母の格納庫への収納が困難となり、結局空母鳳翔への搭載は見送られ20機の生産数に留まった。
発動機:ネピア・ライオンW型液冷12気筒 450Hp 乗員:3名 最高速度:209Km/h


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